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コーチングとティーチングの違い【比較と使い分け方】

Coaching communication 人材育成

部下や後輩の指導で悩んでいる人:現在リーダーや上司とし指導が必要だけど、どうやって教えていいものか悩んでいる。コーチングやティーチングは聞いたことあるけど具体的に知りたい。

本記事では、下記の内容を解説します。

本記事の内容

    1.コーチングとティーチングの意味と違い【比較と使い分け方】
    2.指導・育成に必要な技術【フィードバック】

この記事を書いている私は、35歳までコミュニケーションが下手クソで失敗や苦労を沢山してきました。しかし、コーチングを学び、実践し、経験を増すことで飛躍的に上達することができました。今では一部上場企業など様々な研修でコーチングやコミュニケーションをお伝えし、そのノウハウをみなさんにお伝えします。

コーチングとティーチングの違い【比較と使い分け方】

コーチングとティーチング

コーチングとは?

コーチングとは、相手が望む状態を実現するために、相手自身が考え行動することを支援する対話です。

コーチングは、コーチする者とコーチされる者との関係であり、そしてその関係における対話の手段とスタイルをさしています。そして、ベストセラー「インナーゲーム」の著者であるティモシー・ギャルウェイは以下のように伝えています。

コーチングとは何か?
コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げる潜在能力を解放することです。それはその人に教えるのではなく、その人が自ら学ぶのを助けることです。ティモシー・ギャルウェイ

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ティーチングとは?

ティーチングとは、その人(上司、リーダー)が持っている知識、技能、技術を相手に教えることです。

新入社員や新しくスキルを学ぶときに「コーチング」のように「どうしたいですか?」と聴いても知識、経験、スキルがないので答えられません。そういった場合には「ティーチング」を使って伝え、教えることが効果的です。

コーチングとティーチングの比較

▼ティーチング ▼コーチング
答えを持つ者が持たない者に分け与える 答えは相手の中にある
教える、指示する、導く 答えは相手の中にある。
答えを持つ者が持たない者に分け与える。 聴く、質問することにより、自ら考え自ら行動を起こすことを支援する
PUSH【答えを、押し出す】 PULL【答えを、引き出す】
新入社員や未経験者など、情報・知識をまったく持たない相手には即効性がある。 情報・知識を少し持ちはじめた相手には、更なる自発的成長を促す。
過度に行うと意欲が減少し、受動的になる。 緊急性を要する時には、適さない

ポイント

日本の教育文化では、ティーチングが主流です。最近ではコーチングやファシリテーションの広まりと共にコーチングの文化もありますが、基本的にはティーチング文化が主流なので、

・利き手 → ティーチング
・利き手では無い方 →コーチング

と考えることをオススメしています。

私は右利きなのですが、左でもお箸や文字を書いたりは少しは可能です。しかし利き手のように瞬発的に器用に使うことはできないので、日々少しずつの「意識」と「練習」が必要です。

誰でもそうだと思いますが、自転車や車の運転が初心者の時は、力が入り視野が狭い状態だったと思います。しかし、毎日運転し、回数を重ねることで、力が抜け運転しながら同時に色々なことができるようになったと思います。

コーチングも同じようなものなので、続ければ必ず誰でもできるようになります。

コーチングとティーチングの使い分け方

    更なるスキルアップや知識情報を知るためにはティーチング
    主体性や自主性を育み、能動的に動けるようになるのはコーチング

結論→上司、リーダーであれば両方必要

それぞれメリット、デメリットもあるのでそれぞれの特徴を使い分けながら使えるようにトレーニングが必要です。

指導・育成に必要な技術【フィードバック】

フィードバック

フィードバックとは?

フィードバックとは、目標に対して自分自身が何をどの程度できているかを示すものとして受け取る情報のことです。

誰しもが「自分は何をやっているのか」「一体どこに向かっているのか」「自分は何に向いているのか」という疑問を持つことがあるかもしれません。

そこで上司や先輩、メンターから客観的にどう見えているのかを正しく伝えることで、自分がどの方向を向いているのかを知ることができます。

3つのフィードバック

1.プラスのフィードバック
「良いところを褒めて強化する」・・・○

今やっていることが正しいのだと褒める。本人が達成感を感じたら更に上を目指そうとする気持ちを育む。
・最高の出来ではなくても、少しでも良くなったら褒めて強化する。
・これまでにない行動、優れた習慣を褒めて強化する。

2.マイナスのフィードバック
「改善すべきところを指摘する」・・・△

改善すべきところ、悪いところを指摘する。重要な変化のきっかけになる。ただし、マイナスのフィードバックを続けると、やがて萎縮し自信を失うことが多い。

3.フィードバックなし「黙殺する」・・・×
何もフィードバックしないことは、最もやる気をなくさせる反応といえる。できが良くないのに何事も無かったかのように無視すると、同じ過ちが繰り返される。出来が良くなかった場合も、例えわずかでも進歩しているのにそれを無視して何の反応も示さないと、やる気をくじいてしまう。

フィードバックの具体的な方法

受け取りやすいフィードバック”

    ・好意や援助の気持ちを示して提供する
    ・言ったこと、やったことなど具体的な行動について情報提供する
    ・最近の例を提供する

活用しやすいフィードバック

    ・明確な表現をする
    ・そのフィードバックについて、他の人々にはどのように見えているのかを確認する
    ・最近の例を提供する

視点を提供する【フィードバックの技術】

フィードバックの価値

ゴルファーは、自分のフォームを自分で見ることはできません。他者に見えていることを伝えてもらって初めて「どうすればいいのか?」の【視点・情報】を手に入れることができます。

仕事やコミュニケーションの場においても、同じことが言えるでしょう。人が自分に対して感じていることや見えていることを【視点・情報】として伝えてくれることで、私達は修正のヒントを得ることができます。

フィードバック(伝える)3つの手順

1. まず、相手に受け取る準備を整えさせてあげるために、枕詞として「了解を取るメッセージ」または「宣言するメッセージ」を出します。

2. 受け取る準備ができてから、伝える。この段階で重要なことは、短く伝えること、1つのヒントとして伝えること・・・メンターが伝えたいことを唯一の答えとして執着せずに・・・伝えることです。

3. そして、選択を委ねる・・・伝えたことを受け取るかどうかの選択を相手に委ねる。または伝えたいことをヒントにして更に考えを発展させてもらう。

まとめ

誰かを育成するには、コーチング、ティーチング両方必要ということを知っているだけで随分と違うと思います。

何故かというと、無意識のうちに人は自分が育ててもらったように他者を育てる傾向があるので、今回のコーチングとティーチング、フィードバックを「意識」することで、今までとは全く違うアプローチになる思います。

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