コーチングの基本スキル【完全攻略】GROWモデル
コーチングの基本スキルGROWモデルを詳しく知りたい方へ
コーチングを勉強中の人:コーチングの基本スキルGROWモデルを詳しく知りたい。実践で仕えるような方法を身に付けたい。
本記事では、下記の内容を解説します。
本記事の内容
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1.コーチングの基本スキル GROWモデル【完全攻略】
2.GOAL【目標】をコーチする方法
3.REALITY【現実】をコーチする方法
4.OPTIONS【選択肢】をコーチする方法
5.WILL【意思】をコーチする方法
6.GROWモデルの前提となるテーマ設定を解説
この記事を書いている私は、35歳までコミュニケーションが下手クソで失敗や苦労を沢山してきました。しかし、コーチングを学び、実践し、経験を増すことで飛躍的に上達することができました。今では一部上場企業など様々な研修でコーチングやコミュニケーションをお伝えし、そのノウハウをみなさんにお伝えします。
1.コーチングの基本スキル【完全攻略】GROWモデルについて
GROWモデルとは?
クライアントが求める成果を生み出すためには、探求すべき4つの領域があります。この4つの領域をまとめたものが下記に示す「GROWモデル」です。
GOAL(目標)
REALITY(現実)
OPTIONS(選択肢)
WILL(意思)
の頭文字をとって「GROW」と呼ばれているものです。
GOAL【目標】をコーチする方法
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1.GOAL【目標】の質問の目的
2.質問例
3.ビジョンと価値
1.GOAL【目標】の質問の目的
クライアントが本当に求める目標や望む姿を探求する
クライアントは自分自身が本当に求めることに築いていない場合もあります。最初に出てきた目標が本当の目標と限りません。丁寧に聴き質問を繰り返すことで、やがて本当に求めているものが表に出てきます。
セッションにおける目標を明らかにする
クライアントが求める目標について、今回のセッションで「どうしたいのか?」を明確にすることで、クライアントはセッションで手に入れたいものを得ることが可能になります。
選択肢を効果的に引き出すために目標を明らかにする
目標を詳細に、そして明確ににすればするほど、目標実現のための選択肢が引き出されやすくなります。
目標への欲求を引き出す
目標について多くを話すことで、実現欲求(何としても実現したい目標)が高まり、行動への覚悟を決めることができます。
2.質問の例
目標・ビジョン | 実現したいことは何か? |
目標達成のイメージ | 達成するとどんな姿や状態になっているのか? |
目標達成の目的 | 達成することで何が手に入るのか? |
目標達成の意味 | 達成することにどんな意味や価値があるのか? |
目標達成の基準 | どうなれば達成したと言えるのか? |
目標達成の期限 | いつまでに達成したいのか? |
目標に向かうための【ビジョンと価値】
①【GOAL:目標】(どうなりたいのか?)が明確になることで、そこにたどり着くための【OPTIONS:選択肢】(どうしたらいいのか?)を効果的に引き出すとこが可能になります。
②【GOAL:目標】(どうなりたいのか?)には、2つの領域があります。1つはビジョン(何を実現したいのか?何を手に入れたいのか?)であり、もう1つは価値(どんな人でいたいのか?何を大切にしていきたいのか?)です。
ビジョン → 本当はどういう状態を実現したいのか?
1.将来の構想や展望、また理想
2.五感を使ったイメージ、または視覚による映像
価値(価値観) → 本当は何を大切にし続けたいのか?
1.重要性や有用性などに関する値打ち、または精神的・道徳的など本質的は値打ち
2.何にどういう価値を認めるかという判断
③この【GOAL:目標】(どうなりたいのか?)が明確になったときに、クライアントはイキイキとした心の欲求に突き動かされるように進み始めるのです。
④加えて、以下の分野における【GOAL:目標】(どうなりたいのか?)についてのバランスを取りながら進むことが、クライアントの人生の充実をサポートすることに繫がります。
お金の分野/環境の分野/家庭の分野/余暇の文化
REALITY【現実】をコーチする方法
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1.REALITY【現実】の質問の目的
2.質問の例3.事実と感情のレベルをコーチする
1.REALITY【現実】の質問の目的
現在地点(スタート)を明確にする
現在、自分がどこにいるのか、どんな状態でいるのかを正確に認識することで進み方が見えてきます。つまり、行き先(目標)に対しての出発地点(現実)がわかることで、道順や移動手段(選択肢)が見えてきます。
現実を観察し、ゆがみのない認識をする
ストレスが大きい、あるいは動揺しているような状態においては、現実を曇りのない目で見ることは難しいことです。落ち着いて今起きていることを眺めることで、気づきが生まれ問題解決の糸口(選択肢が見えてきます)。
事実や気持ちを開示するこで完了感を生み出す
クライアントは、怒りや悲しみ、あるいは出来事について正直にはなすことにより、気持ちがスッキリして落ち着きを取り戻します。やがて、視点が過去や現在から未来に向けて変化し始めます。
2.質問の例
事実を認識する
・現在はどうなっているのか?
・何が起きているのか?
・何をやったのか?
・他には何か?
・誰が、いつ、何を?
・何を問題と感じているのか?
・何をやらなかったのか?
・具体的には?
感情を認識する
・どう思っているのか?
・どんな気持ちなのか?
・その気持ちは身体のどこで感じるのか?
・どんな感情が起きたのか?
・その中で起きていたことはは何か?
・それはどんな感じなのか?
現実を生み出したモノを認識する
・この現状を引き起こしているものは何か?
・それはいつ頃からあったもののか?
GOALとギャップを認識する
この現実と理想の間にあるギャップは何か?
3−1.事実のレベルをコーチする
事実を求める質問は、「何が」「いつ」「誰が」「どれぐらい」「いくつ」など
最初は、一般的な質問から初めて、徐々に細部に注目する質問に移ります。より深く、より詳細な情報を求めて探っていきます。
事実の細部について話すことは、クライアントがその事実を正確に認識し直すことにつながる
クライアントにとってそれjは詳細なインプット(またはフィードバック)を得ることになり、適切な行動対処(アウトプット)のための情報や材料となります。
事実を正確に認識する場合に重要なことは、客観的であること
客観性は、クライアント自身の意見や判断・偏見・恐れ・希望などによって大きく歪むことがあります。ものごとをあるがままに認識するすることが必要です。そのためにコーチは、相手から事実を引き出すような言葉遣いの質問を作る能力を持つ必要性があります。価値判断てきな用語ではなく、具体的・説明的な表現が必要です。
3−2.感情のレベルをコーチする
①感情も、クライアント自身が認識するする(インプットする)べきものの1つです。
特に対人関係や葛藤が大きい問題において、クライアントが「どうのように感じている」は、「何をどうのように考えるか」に影響を及ぼします。
②クライアントは、自分の感情やその背景にあるモノを十分に話すことで、落ち着きを取り戻し、適切な思考や選択に戻ることができます。
③感情は、クライアントがどのように感じているか、クライアントやその周囲で何が起こっているのかなど、多くのことを教えてくれます。そして、クライアント自身も、それらに気づきます。
④感情は身体に表れれます。身体の感覚はしばしば考えるきっかけを与えてくれます。したがって、不安や葛藤には、感情からも身体からもアプローチすることができます。
感情の種類と引き起こす行動
感情の種類 | 感情が引き起こす行動 |
恐れ | 否定的な結果を回避するための素早い行動をとる |
怒り | 不正や不法行為に対して戦う |
悲しみ | 人に助けや援助を求める |
嫌悪 | 受け入れられないことがあることを示す |
興味 | 人を奮い立たせ、調査や学習をさせる |
驚き | 予期しない重要なことに人の注意を向けさせる |
受容 | あなたのことが好きだ、あなたは私たちの仲間だ |
喜び | (あの出来事を)再現しようとする |
OPTIONS【選択肢】をコーチする方法
- 1.OPTIONS【選択肢】の質問の目的
2.質問の例
1.OPTIONS【選択肢】の質問の目的
多くの選択肢を引き出す
目標達成や問題解決のためのアイデアをたくさん引き出します。最初に出てきた選択肢が答えの全てということではなく、ひとつひとつの選択肢の良し悪しはヨコにおいて、できうる限り多くのリストを引き出します。リストを見ながら触発が生まれ更なるリストが引き出されます。
クライアントが持っているリソースを引き出す
クライアントが既に持っているリソース(資源)を引き出し活用します。クライアント自身も忘れているような強みや知識、経験などが、目標達成や問題解決に活きる場合が多くあります。
その人らしさ、価値との整合性をとる
クライアントの行動をより引き出すためには、クライアントの価値観(らしさ、大切にしたいこと)や強みが反映された選択肢が望ましいです。出てきた選択肢にっいて価値観や強みがどの程度含まれているのかも吟味します
質問の例
できることの質問
・できることは何か?
・やってみたいことは何か?
・準備できることは何か?
・事前に考えることは何か?
やってみたいことの質問
・やってみたいことは何か?
・試してみたいことは何か?
やらねぱならないことの質問
・やる必要があることは何か?
・やらなくてもいいことは何か?
始めてみたいことの質問
・始めてみたいことは何か?
・やめたいことは何か?
リソースを増やすの質問
・どんなリソースを蓄えるといいか?
・どんなことを学んでおくといいのか?
WILL【意思】のコーチをする方法
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1.WILL【意思】の質問の目的
2.質問の例
WILL【意思】の質問の目的
選択肢の中から「最初の小さな一歩」選ぶ
多くの選択肢の中から何を始めるのかを自己決定します。ここで大事なことは、いきなり負荷がかかりすぎる大きな行動ではなく、すぐに動けるように行動を小さくしてまずは動き出すことを優先します。
期限を決める
期限を決めたときに、初めて覚悟が決まります。おおよその期限ではなく明確に詳細に決めたときに本当の約束が生まれ、行動が起こせます。その場でスケジユール帳に記入するとさらに実行の確率は高まります。
行動が起こる構造をつくります(次のコーチング日時を決める)
期限を決めることに加えて、次のコーチングや進捗報告の日時をその場で決めます。進捗や結果報告を待ち望んでくれる相手がいることでコミツトメントが高めます。また、決まっている日時がステツプ・ゴールとなり集中力が高めます。
質問の例
最初のー歩
・まず何から始める?
・すぐにできる小さなー歩は何か?
・今週中に始められることは何か?
・1時問以内でできることは何か?
期限
・いっまでにやる?
・何日までにできる?
・何曜日にできる?
・何時からやる?
量
・何回やってみる?
・何人に試してみる?
約束
・次のコーチングはいっにする?
・報告はいつしてくれる?
・誰に約束できる?
・誰に報告できる?
・では、楽しみにしてるよ!
まとめ
ポイントとなるのは、GOAL(目標)とREALITY(現実)を充分に深め、探求することが、質の高い【選択肢】と【意思】を引き出すことになります。
【目標】と【現実】に7割
【選択肢】と【意思】に3割
ぐらいの感覚でいることが鍵になります。
但し、下記のように様々なケースがあることが大前提となります。
- ①コーチングのテーマが人生のビジョンなのであれば【目標】と【現実】を探求することで目的は達成する場合もある
- ②悲しみや大きな葛藤がテーマであれば、【目標】や【選択肢】を考えるエネルギーは無いかもしれない。【現実】のみをただ聴き続けることが最も役に立つ
- ③仕事の問題解決がテーマであれば【現実】⇨【目標】 ⇨【選択肢】 ⇨【意志】という順に質問をしていくことが、明確なアクションプランに繫がる
このGROWモデルはとても便利で、使いやすいツールですが、大切なことはクライアントの「意識と責任感」です。この「意識と責任感」を生み出すためにあるスキルだからこそ価値あるGROWモデルになります。
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