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人材育成で重要な能力とは?【最初に取り組むべき3つの信頼貯蓄の技術】

Coaching 人材育成

人材育成で最初に取り組むべき重要な技術を知りたい方へ。

上司やリーダー:人材育成が必要だけど、何からすればいいのか分からない。具体的に何から取り組めばいいのか知りたいと思っていませんか?

本記事では、下記の内容を解説します。

本記事の内容

1.人材育成で重要な能力とは?【最初に取り組むべき3つの信頼貯蓄の技術】
2.最初に取り組むべき3つの信頼貯蓄とあわせて必要な「伝え方」

この記事を書いている私は、35歳までコミュニケーションが下手クソで失敗や苦労を沢山してきました。しかし、コーチングを学び、実践し、経験を増すことで飛躍的に上達することができました。今では一部上場企業など様々な研修でコーチングやコミュニケーションをお伝えし、そのノウハウをみなさんにお伝えします。

人材育成で重要な能力とは?【最初に取り組むべき3つの信頼貯蓄の技術】

信頼貯蓄の技術①:承認力【ストローク】
信頼貯蓄の技術②:傾聴力【聞き上手】
信頼貯蓄の技術③:質問力【本当の何かを引き出す】

①信頼関係を育むストローク

ストロークとは、米国の心理学者「E.バーン」が開発したTA(交流分析)で使用される概念です。『自分或いは他人の、存在を認める全ての働きかけ』と定義されています。

バーンによると、人には他者から認められることへの“飢え”があるということです。食べ物が身体の栄養源であるように、ストロークは心の栄養源であると言われます。

職場であなたが与えるストロークは、メンバーの心に栄養を与えてその活力を育むために不可欠なものです。また、メンバー同士がストロークを与えあう文化をつくることは、イキイキとした信頼関係を育む基盤となります。

ストロークの例

・一人で寂しげに昼食をとっているメンバーがいたら、横に座って食事を共にする
・メンバーの表情を見て、挨拶にひと言添える「毎日もお疲れ様!」
・成長した点を発見してひと言伝える「最近、○○がうまくなったな!」
・気づいたときに仕事の姿勢を称える「丁寧な仕事をしているな!」
・時には率直に伝える「さらに成長して欲しい。だから改善点を伝える・・」
・いつもチームに貢献してくれているメンバーに感謝を伝える

上記のようにプラス・ストロークで、良い点を率直に伝える、ほめる、みとめる、感謝する、尊敬する言葉や行為を準備して実践してみましょう。

②傾聴力【聞き上手】

聞き上手な人は対話を引き出し議論を活発にさせます。聞き上手な人の言動を見ていると「かかわり行動」と呼ばれる特性があります。

かかわり行動は簡単そうにみえますが、そこには多くの深い内容が含まれています。

人は何でも正直に話せるとは限りません。人は安心して問題を話せるのか、本当に信頼できるのかを見極めようとするでしょう。

かかわり行動を用いることによって、信頼や共感、敬意、尊重、誠実さや温かみを伝えることができ、人との信頼関係を構築することにつながります

具体的には相手の「視線」「表情、姿勢、動作」「声の調子」を観察し感じながら「相づち、頷き」を相手にあわせながら相手に80%喋ってもらい、自分は20%に留める【80:20の法則】をすることが大切です。
※更に詳しい傾聴力の解説はこちら

③質問力【本当の何かを引き出す】

対話や議論を活発にするためには質問上手になることが必要です。

抽象的な話を具体化させたり、相手の本当の気持ちを引き出すためには、質問がとても役に立つのです。

質問の方法は多様にありますが、最も簡易で基本となる質問方法は「チャンクダウンとスライドアウト」です。チャンクダウンはタテに質問を繰り返し、スライドアウトはヨコに質問をする方法です。

具体化する質問【チャンクダウン】

・具体的にはどういうこと?
・例えばどういうこと?
・もう少し早まるかも詳しく言うと…?

拡散する質問【スライドアウト】

・「いいですね」まだ他にありますか?
・「面白い意見ですね」まだ何かありますか?
・これで全てですか?

使い慣れていない「質問」には違和感ができるかもしれません。しかし、相手は意外に答えてくれるモノなのでまずはチャレンジしてみましょう。

最初に取り組むべき3つの信頼貯蓄とあわせて必要な「伝え方」

伝えることの価値

例えばゴルファーは、自分のフォームを自分で見ることはできません。

他者に見えていることを伝えてもらって初めて「どうすればいいのか?」の【視点・情報】を手に入れることができます。

仕事やコミュニケーションの場においても、同じことが言えるでしょう。人が自分に対して感じていることや見えていることを【視点・情報】として伝えてくれることで、私達は修正のヒントを得ることができます。

“伝える”3つの手順

1.まず、相手に受け取る準備を整えさせてあげるために、枕詞として「許可を取るメッセージ」または「宣言するメッセージ」を出します。

「言っていいですか?「今から伝えますね」

2.受け取る準備ができてから、伝える。この段階で重要なことは、短く伝えること、1つのヒントとして伝えること・・・メンターが伝えたいことを唯一の答えとして執着せずに・・・伝えることです。

①短く伝える
②ヒントとして伝え、固執しない

3.選択を委ねる・・・伝えたことを受け取るかどうかの選択を相手に委ねる。または伝えたいことをヒントにして更に考えを発展させてもらう。

①どう思いますか?
②これもヒントとして考えるとどうですか?

上記の手順は、「ティーチング」「アドバイス」などにおいても同様の流れとなります。

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