コーチングのテーマ設定【詳しく解説】3つの主題とは?
コーチングのテーマ設定を詳しく知りたい方へ
コーチング勉強中の人:コーチングのテーマ設定をもっと詳しく知りたい。具体的な方法や質問の仕方がわかると嬉しい。
本記事では、下記の内容を解説します。
本記事の内容
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1.コーチングのテーマ設定【詳しく解説】3つの主題とは?
2.本当のテーマを引き出す手法【チャンクダウン・スライドアウト・チャンクアップ】
この記事を書いている私は、35歳までコミュニケーションが下手クソで失敗や苦労を沢山してきました。しかし、コーチングを学び、実践し、経験を増すことで飛躍的に上達することができました。今では一部上場企業など様々な研修でコーチングやコミュニケーションをお伝えし、そのノウハウをみなさんにお伝えします。
1.コーチングのテーマ設定を詳しく解説【3つの主題とは?】
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1.コーチングのテーマを引き出すための3つの主題
2.テーマを引き出す質問の目的
3.質問の具体例
1.コーチングのテーマを引き出すための3つの主題
クライアントにとっての主題は大きく分けると「直面する主題」「キヤリアレベルの主題」「ライフレベルの主題」の3つの分野にあります。
クライアントは直面する主題をテーマに話しながら、一方で、キヤリアレベルでの働き方や、ライフレベルの生き方や人生、家族の問題を垣間みていることもあります。
また仕事観、人生観を主題にするあまり、直面する出来事に向き合えていないこともあります。
コーチは、クライアントの主題を俯瞰しながら、どのレベルを扱うかの視点も必要となるかもしれません。
【3つの主題】
1.直面する主題
直面する悩みや不安、困っていることに対して心を落ち着かせるため、また解決することを目的とした主題。または直面している出来事で達成したいことに対して筋道を立てて行動を導く主題です。
・この件で何が大事?
・この件が最終的にどうなっていたらいい?
・この件に関するこだわりは?
・この件に関して、あなたが大切にしたいことは?
・どうなれば心が落ち着く?
・どうなれぱ解決できたといえる?
2.キャリアレベルの主題
今の仕事で何を大事にしてどうなりたいのか?この会社·仕事での自分らしさや本当にしたいことを引き出すことを主題としています。また、この世の中に生まれて、心からやりたいことだと実感できる天職を見つけることも主題となります。
・今の仕事・キャリアでのこだわり、譲れないもは?
・どんな会社員・プロフェッショナルでありたいのか?
・周囲とどんな関係を持ちたいのか?
・今の仕事で何が好き?嫌い?
・今の仕事のやりがいは何か?
・この会社・仕事で何をしたい?
・この会社・仕事で何を得たい?
・最終的にどんな仕事をしていたいのか?
3.ライフレベルの主題
クライアントが本当どんな人生をおくりたいのか?どんな夫婦関係、家族関係を築きたいのか?など、人生における悩みや願望を扱う主題です。
・自分にとっては何が大切?
・本当はどんな人生を送りたい?
・理屈ぬきで大切にしたいことは?
・本当は何を得たいのか?
・本当は何をしたいのか?
・感情的に譲れないもの、こだわりは何か?
・生きがいを感じることは?
テーマを引き出す質問の目的
① 主題を確認する
クライアントにとって、本当の主題を設定することは難しいものです。自らの思いがなかなか言葉にできず、仮の主題であることを知っておきましょう。
主題について話をしながら、観察し、確認することを大切にし、言葉にできなかった主題がクライアントの中で、腹落ちしたときは、そこからの道筋は明らかになりやすいです。
② 本当の主題を見出す
クライアントは、直面している課題や現象を主題としてあげる事が多いです。直面している主題を扱いながら、仕事や家庭においていつも起こしてしまう主題や人生の中で本当に求めている主題、これらの3つの主題があることを知り、本当の主題を確認しながらセッションを進めることで、気づきが生まれ、真の問題解決の糸口が見えてきます。
③ 今回の主題を扱うセッションに関して望む結果を明らかにする
クライアントが、今回の主題に関して、「今回のセッションの中で求める結果は何か?」を明らかにすることで、クライアントは、セッションで手にいれたいものを得ることができます。
質問の例
主題を確認する質問
・なぜこの主題にしたのか?
・具体的にはどういう主題なのか?
・主題について話をしてみて、どう思っているのか?
本当の主題を見出す質問
・本当の主題は何か?
・他にあるとすれば何か?
・本当に気になっていること、扱いたいことは何なのか?
今回の主題を扱うセッションに関して、望む結果を明らかにする質問
・今回のセッションで、主題に関してどうなればいいのか?
・スッキリしたいこと、解決したいことは何か?
【ポイント】
コーチングセッションで最も重要と言って過言ではないのが「テーマ設定」です。しかしコーチもクライアントも焦ることなく「本当のテーマ」を探求する姿勢を持っていれば確実に本質に触れるテーマに出会うことができます。そのためには、セッションの途中や合間に「本当にこのテーマでいいのか?」という投げかけをしながら進めることです。
※本当のテーマを引き出すために必要な「傾聴のスキル」はこちら
2.本当のテーマを引き出す手法【チャンクダウン・スライドアウト・チャンクアップ】
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①チャンクダウン
②スライドアウト
③チャンクアップ
①チャンクダウン
チャンクとは、塊という意味です。チャンクダウンとは、塊をほぐすということです。主に具体化するために用いられる質問です。人は、考えや質問に対する答えを“塊り”で言葉にします。その塊をチャンクダウンでほぐし明確にすることができます。
【質問の例】
・具体的にはどういうこと?
・例えばどういうこと?
・もう少し詳しく言うと・・・?
例えばテーマ設定が「ダイエット」だとすれば、
コーチ「もう少し詳しく聴かせてください」
クライアント「最近体重が増えてしまって、、、」
コーチ「具体的に教えてください」
クライアント「仕事中に集中力が無くなったように感じるんです」
コーチ「なるほど。では仕事中の集中力が上がるといいですか?」
クライアント「そうでうね。今は仕事を頑張りたいです!」
このように「ダイエット」から「仕事中の集中力」というテーマが見えてきます。最初にでてきたテーマや課題、目標に対してチャンクダウンの質問をすることで、深掘りができ本当の何かを探求することができます。
②スライドアウト
スライドアウトとは、現在話している事柄とは別の事柄に焦点をあてる質問のことです。主に思考の幅を広げるために用いられる質問です。チャンクダウンやチャンクアップと組み合わせて使うと効果が得られるという特徴があります。
【質問の例】
・他にはありますか?
・面白い意見ですね、、、まだ何かありますか?
・これで全てですか?
上記の「仕事中の集中力」の続きを例にすると
コーチ「他にはありますか?」
クライアント「睡眠が浅くなったように思います」
コーチ「なるほど。まだ何かありますか?」
クライアント「もしかすると忙しさやストレスもあって食事が原因かも、、、」
コーチ「色々でてきましたね。これで全てですか?」
クライアント「そうですね。今のところは。」
コーチ「思いついたらいつでも教えてください」
このように「他には?」とスライドアウトすることで、クライアントが思考の幅が広げられ答えが拡散されていきます。そうすることで、クライアントは点で考えていたことが線で繫がり、解決の糸口を見いだすことができるのです。
③チャンクアップ
チャンクアップとは、塊をつくるということです。主に要約や収束するために用いられる質問です。チャンクダウンで深掘りし、スライドアウトで拡散された情報を1つの塊としてまとめます。
【質問の例】
・ひとことで言うと・・・?
・ここまでをまとめるとどうなりますか?
・重要なものに絞るとしたら?
・優先順位をつけるとしたら?
上記の続きを例にすると
コーチ「まとめるどうなりますか?」
クライアント「ダイエットが仕事の集中力に繫がっていることに気づきました」
コーチ「なるほど。そうなんですね。ここで重要なことは何ですか?」
クライアント「仕事ができるためのダイエットです!凄くスッキリしました」
コーチ「ではこれをテーマに進めていきましょう!」
このようにチャンクダウン、スライドアウトでアウトプットされた情報をチャンクアップで要約することで、点が線になり、それが整理された状態になります。
【まとめ】
本当のテーマを引き出したり、チャンクダウン、スライドアウト、チャンクアップをするには、クライアントを信じる力と五感を使った観察力がとても大切です。クライアント以上にコーチがクライアントを信じることができれば本当のテーマにいち早くたどり着くことができます。
※テーマ設定の後に必要なGROWモデル【4つの領域】はこちら
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