【保存版】コーチングのやり方【7つの手順】
コーチングのやり方を知りたい方へ
コーチングのやり方を知りたい人:仕事などででコーチングが必要なのでやり方を知りたい。実践で効果の高いコーチングができるようになりたい。
本記事では、下記の内容を解説します。
本記事の内容
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テーマ▶コーチングのやり方【7つの手順】
手順① 話しやすい雰囲気を作る
手順② 話しのテーマ設定
手順③ 現状と目標をハッキリさせる
手順④ 能力や経験、人脈、スキルなどの整理
手順⑤ 目標に向かう作戦を計画する
手順⑥ コミットして具体的行動を決める
手順⑦ 振り返りとまとめ
コーチングのやり方【7つの手順】
手順① 話しやすい雰囲気を作る
答えはクライアントさんが安心して話せることです。
コーチはそのために最善を尽くすことが必要でなので、幾つか具体的にご紹介します。実際に私が普段していることです。
まずはコーチングや研修などでも使われる「アイスブレイク」というやつです。
スポーツでは必ずウォーミングアップをしてからトレーニングに入るのと一緒で、コーチングのような思考や感情を使う対話の場合は特にこの「アイスブレイク」という心のウォーミングアップが大切です。
方法は簡単です。下記の内容を話してもらったり、お互いに伝えたりするだけでOKです。
・最近、周辺であったグッドニュースや出来事
・最近のマイブームは?
・今の心境を色に例えると何色?
・自分を動物に例えると?
などを投げかけて、ハードルの低いところで対話をしていくと、緊張が和らいだり、安心感が出てきたりします。
それと、もう一つ大切なのが、コーチの表情です。
真剣に聴くと意外に恐くうつったり、場に緊張感がでたりするので、コーチの表情は「穏やか」だったり「笑顔」だったり、ときには内容によっては「真剣」な表情という感じで相手が安心して話せるようにしていきましょう。
私はよく真剣に聴きすぎて恐いみたいです。なので穏やかな顔を自然にできるように心掛けています。
手順② 話しのテーマ設定
実はこのテーマ設定がものすごく重要です。
クライアントさんに「セッションのテーマをどうしましょう」とするとみなさんもちろん真剣に考えて答えてくださいます。しかし、最初に出てきた「テーマ」を確定して、鵜呑みにして進めていくと大抵壁にぶつかります。
どうしてか?
それは、クライアントさんの無意識の領域で本当に解決したいもしくは達成したいことにズレが起こっているからです。もちろんクライアントさんを疑うというわけではないです。その反対にクライアントさんの本当の何かを引き出したい思いを持つ感じです。
その「ズレ」に気づくだけでクライアントさんのエネルギーはとても変化します。要は「気づき」が生まれます。
どうすればいいのか?
・他にはどんなテーマを想定していたのか?
・そのテーマは本当に扱いたいことなのか?
・このテーマはどうなればいいのか?
などテーマについて深掘りをしてみると、クライアントさんが「ズレ」に気づいたり、「このテーマは本当に必要」と感じたり、プラスの効果がでてきます。
関連記事コーチングのテーマ設定【詳しく解説】3つの主題とは?
手順③ 現状と目標をハッキリさせる
車のナビゲーションシステムを想像してみてください。
まずは現在地を登録します。そして、次に行きたい目的地。そうすると幾つかのルートが表示されて、自分自身が好ましいルートを選択して、最後に決定ボタンを押す。
でもこの現在地と目的地がズレていたらどうでしょうか。目的地にたどり着くどころか何となくの方向をウロウロする状態になります。
コーチングはこれと同じように、まず今現在のスタート地点を明確にするために、自分はどんな状態で事実は何が起こっているのかを正確に知る必要があります。
現状の質問
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・現在はどうなっているのか?
・何が起きているのか?
・他には何か?
・誰が、いつ、何を?
・何を問題と感じているのか?
・どう思っているのか?
・どんな気持ちなのか?
・どんな感情が起きたのか?
そしてカーナビで言う目的地、コーチングで言う目標は、本当はどうなりたくて、どんな状態を実現したいのかを明確にしていきます。
目標の質問
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実現したいことは何か?
達成するとどんな姿や状態になっているのか?
達成することで何が手に入るのか?
達成することにどんな意味や価値があるのか?
この目的地(目標)と現在地(現状)について充分に対話を重ねていくとクライアントさんのエネルギーも上がり、自然と次のアイディアが出てきます。
逆にアイディアが出てこない場合や対話が重くなる場合は、現状か目標がズレているか他の要因が考えられるので、クライアントさんが話したいことを話せているのか確認するといいです。
よくある質問は、目標から聴くのか、現状から聴くのか、と言う質問をいただきますが、私はシンプルに「どちらからがいいですか?」とクライアントさんに訪ねています。
手順④ 能力や経験、人脈、スキルなどの整理
クライアントさんには可能性があり、間違い無く能力があります。
ここで必要なことは、クライアントさんの「能力や経験、人脈、スキル」を引き出し、整理整頓して、目標達成までの最強の道具を手に入れることです。
そして、この「能力や経験、人脈、スキル」などをコーチングではRESOURCE(リソース)といいます。日本語では「その人の資源」といった感じです。
人には必ず何かしらのリソース(能力や経験、人脈、スキル)がありますが、ほとんどの人が自分の能力に「気づいていない」もしくは「普通」だと思っていることが多いです。
私も驚くほど気づけていませんでした。
例えば、私のクライアントさんで出たばかりの新曲の歌詞を間違えずに口ずさんでいるのを見て
と聞いたら、
(ク)「何となく聴いてたら覚えれませんか?」
※(ク)=クライアント
(私)「???」
(私)「それって凄いことですよね!」
(ク)「何がですか?」
(私)「そんなすぐ覚えられるのは私からしたら凄すぎます」
といった調子です。このように、本人の能力についてお伝えしますが、自分にとってあまりにも普通のことなので、「確かにそれは使える能力だ!」とすぐに納得しにくいこともしばしばあります。
けれど、コーチは粘り強く「能力や経験、人脈、スキル」を伝え続け、クライアントさんに最強の道具が手元にあることを認識してもらう必要があります。
そのためには、下記を引き出し、整理していきます。
外的リソース
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1.これまでの全ての経験
2.経験から得たスキル・ノウハウ
3.全ての人脈
4.全てのコミユニテイ
5.全ての情報
6.全てのモノ
内的リソース
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1.才能
2.強み
3.物事の捉え方・見方
4.気質傾向
5.大切にする価値
6.ヤル気の源·要因
クライアントさんのリソース(能力や経験、人脈、スキル)を引き出し、整理し、クライアントさん自身が最強の道具だと認識できれば、目標へ向かうスピードが確実に上がります。
関連記事コーチングで能力を引き出す方法とは【RESOURCE(資源)の発掘】
手順⑤ 目標に向かう作戦を計画する
ここでは2段階で作戦を考えます。
1段階目はアイディア出しです
ここでは「できる」「できない」は完全無視です。
バカだと思えることも笑いながら、とにかくたくさん出してみましょう。とにかくたくさんです。「できる」「できない」は後から考えればいいだけす。
アイディアを出す方法は、目標に向かうために、自分の最強の道具のリソース(能力や経験、人脈、スキル)を使って下記の質問を繰り出しながら聴いてみましょう。
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・できることは何か?
・やってみたいことは何か?
・準備できることは何か?
・事前に考えることは何か?
・やってみたいことは何か?
・試してみたいことは何か?
・やる必要があることは何か?
・やらなくてもいいことは何か?
できるだけ頭も心も柔軟にアイディアを拡散してみましょう。
2段階目は、整理することです
「期待される効果」が高い
この2つの視点を優先的にピックアップしてスケジュールに落とし込んでいきましょう。できればロードマップにして、ゴールの日程まで見えるようにすると現実味が増してきます。
ここでの手法は「拡散」と「収束」を使っています。人の脳は「収束」だけではオバーヒートしてしまうので、気軽で楽しい「拡散」をすることで効果的にアイディアが生まれます。そして「拡散」と「収束」を繰り返しながら納得のできるアイディアを生み出すことができます
その拡散と収束を見事にワークショップで実践されているのが、リクルートで数々の新規事業を手がけた後に、杉並区立和田中学校の校長に就任したキャリアを持つ藤原和博氏です。
参考までにお時間のある方は見てみるといいと思います。それ以外にも勉強になることがたくさんあります。
アイディアの拡散は→11:55くらいからです。(YouTubeに別ページにジャンプします)
たった一度の人生を変える勉強をしよう~藤原和博
手順⑥ コミットして具体的行動を決める
この段階で大切なのは、行動が起こる構造を作ることです。そのためには「宣言(コミットメント)」してコーチと約束を交わすことがとても重要になります。
では何を約束すればいいのか?
・達成水準(どれだけ) → どれだけするのか?
・期限(いつまでに) → いつまでに/いつから、いつまでにするのか?
ここまでクライアントさんと話しを詰めていくと一気に現実的になり、自分のスケジュールとにらめっこが始まります。
このときコーチができることは内容について色々考えるのではなく、クライアントさんが自らの責任で、自らの決断で、自ら行動することです。
この部分に焦点を当てて心から信じ、心らから応援することです。
そして、クライアントさんが決断したことは100%正解であるとういうことです。
もしこれが、「コーチが言ったから決めた」となると決断の責任の半分はコーチです。そうするクライアントさんの成功も失敗も半分奪ってしまうことになります。こうなればコーチングでは無くなるので、コーチはここまでのプロセスに全責任を持ち、結果や決断は全てクライアントさんの財産にすることが大切です。
手順⑦ 振り返りとまとめ
人は「忘れる生き物」です。新しく学んだことを1時間後に56%、1日後に74%忘れるという実験結果(ヘルマン・エビングハウス)もあります。
せっかくの気づきや学びを忘れないようにするために、気づいたこと/特に重要だと思ったことをクライアントさんと一緒に振り返るようにしましょう。
振り返ることでクライアントさん自身から、実は聴きたかったことがある、や今の自分を客観的にみられるようになったりと多くのメリットがあります。
最後には
・次のセッションの約束
をして終了となります。クロージングは人それぞれですが、私はセッションのの最後に聴いていることがあります。
そうると、クライアントさんは必ず「はい」と答えてもらえますが、コーチという職業なので、クライアントさんの非言語から何となくの満足度は見て取れます。セッションが自分なりに上手くいこうが、失敗だと思っていようが、毎回聴くことがコーチングの品質を維持できると思います。
この記事のまとめ
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テーマ▶コーチングのやり方【7つの手順】
手順① 話しやすい雰囲気を作る
手順② 話しのテーマ設定
手順③ 現状と目標をハッキリさせる
手順④ 能力や経験、人脈、スキルなどの整理
手順⑤ 目標に向かう作戦を計画する
手順⑥ コミットして具体的行動を決める
手順⑦ 振り返りとまとめ
コーチングの手順は色々なので、この手順が正解ですということではないです。しかし、基本であることは間違いないので、1つずつチェックしながら実践してみてください。
私は最初の頃、聴くので精一杯で中々手順通りにはいきませんでした。
でも車の運転と同じで、最初は緊張してハンドルを握って運転するのが精一杯だったところから、今ではスムーズにウインカーを出してエアコンを調節して、スピードやガソリンの量をチェックすること瞬時にできると思います。
コーチングセッションも回数を重ねるごとに瞬時に感覚や思考ができるようになり、手順を考えなくても手順通りにできたり、クライアントの望む対話ができるようになります。
I’m OK you’re OK
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